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『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を読んで · 読書感想・日々の実践

忙しさの中で、自分に問い直す――『完訳 7つの習慣』

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会社に勤めていた頃、一時期『7つの習慣』の関連書を何冊も読んだ。最初に手に取ったきっかけは覚えていない。それでも読み続けたのは、仕事の小手先の技術ではなく、もっと根本にある考え方が書かれていたからだと思う。

ファミリー版など、シリーズの本も同じ時期に読んだ。ひどく納得して、弟にも薦めて貸した記憶がある。

自分で選んでいたか

特に残っているのは、「主体的である」という考え方だ。自分の言葉でいうと、他人や今の環境のせいにせず、自分が働きかけられる範囲で、できることを探して動くこと。本でいう「影響の輪」を意識する、というところだ。

相手の反応や仕事の進め方にやきもきしても仕方がない。こちらからの接し方に問題があったかな。もう一度、態度や言葉を改めて接してみたら、反応が変わるかな。そんなふうに考える。

ただ、それで相手の反応がすぐに変わり、結果が出た、と言えるような仕事でもない。もう少し複雑だ。いろいろ恩恵はあるはずだけれど、そう心がけていなかったらどうなっていたかは、分からない。

後回しにしたくない時間

もう一つ、今でも強く思い出すのが、大切なことを優先するという教えだ。

目先の用事には期限があり、連絡が来て、終わらせなければ次へ進めない。そういうものを一つずつ片づけていると、忙しい1日はすぐに終わる。ところが、その日を何に使いたかったのかを考えると、別の答えになることがある。

自分にとって大切なのは、家族や身近な人と過ごす時間、それから健康や自分自身のための時間だ。どちらも、仕事のように毎回はっきりした締め切りがあるわけではない。だから意識していないと、後回しにしてしまう。

危うく大切なことを見失うところだった、と後で気づくこともある。「忙しかったから仕方がない」で済ませたくなるけれど、人生は一度しかない。何を優先するかは、そのまま自分の時間を何に使うかという選択でもある。

相手を理解する前に話していないか

人との関わりでは、「まず相手を理解する」という考え方が残っている。

これは難しい。あとから振り返って、あのとき相手の気持ちを十分に考えていなかった、と気づくことが多い。気づくのが遅かったと思うことばかりである。

自分には自分の事情があり、相手にも相手の事情がある。その場では、自分が伝えたいことや解決したいことが先に立ち、相手が何を感じているかを見落としてしまう。後になれば見えることを、その場で察知できるようになりたい。

それでも、何が大切だったかを振り返る言葉が手元に残った。時代や仕事が変わっても、自分の行動を問い直すときに思い出す本。僕にとっては、しばらくバイブルだった。いや、いまでもかな。

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