
本から広がった話
次の寄り道は、偶然に。
仕事と発想
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01考具
ふざけた案が、企画を明後日の方向へ連れていく――『考具』を読んで
『考具』を読んで考えた、ブレーンストーミングと自分の発想の仕方。大喜利のように出した案がサービス名になった経験から、判断を急がず、言葉の断片を捨てずに置くことを振り返ります。
加藤昌治(著) -
02行為のデザイン思考法
現実逃避ならぬ、常識逃避をしてみる――『行為のデザイン』思考法を読んで
村田智明『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』の読後エッセイ。使いにくい入力フォームへの違和感から、自分の常識を疑うことへ。具体的な事例の記憶より、自由に考えてよいという感覚が残った読書です。
村田智明(著) -
03仕事は楽しいかね
暇だったから作ってみた。それが今も使われている――『仕事は楽しいかね?』を読んで
サービスの値上げを機に、必要な処理を1枚の紙へ。その日に作り始めた試作品が、社内の道具になった。
デイル・ドーテン(著) -
04運
運は、あとから運だったと気づく――『運』を読んで
安田隆夫『運』を読んで、雑談や趣味があとから意味を持つことを考えます。海辺の打ち合わせで聞いたマラソンの話と、気持ちによって変わる目線。運をよくする決まった方法ではなく、日々の経験を振り返る文章です。
安田隆夫(著) -
05思考の整理学
答えを仕入れただけでは、まだ自分の知識ではない――『思考の整理学』を読んで
『思考の整理学』を読んで考えた、情報が自分の知識になるまでの時間。検索やGPTで得た答えを寝かせ、仕事や日々の経験と結び直す。答えを得る速さと、理解が育つ速さは違うのではないかという読後エッセイです。
外山滋比古(著) -
06野村総合研究所はこうして紙を無くした!
「今のままで困っていない」に勝つ――『野村総合研究所はこうして紙を無くした!』を読んで
『野村総合研究所はこうして紙を無くした!』を、組織を動かす本として読んだ感想。システム導入で反対に苦労した経験と重ね、会社と現場の利益の違い、リーダーへの説明や試験導入の必要性を振り返ります。
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07俺たちの箱根駅伝
本気で仕事をする人は、本気でやっている顔をしない――『俺たちの箱根駅伝』を読んで
学生連合チームを取材したベテランアナウンサーの仕事と、給水地点の監督に涙した場面。表からは見えなかった準備や事情が、走りと中継に現れる。終盤の内容に触れます。
池井戸潤(著) -
08下町ロケット
「大手だから、なんぼのもんじゃ」――『下町ロケット』を読んで
大手と競った入札で、既存の仕組みを生かす技術を提案した。安さではなく、ここでなければと選ばれた記憶。
池井戸潤(著) -
09半島を出よ
ありえない。けれど、ありえなくもない。――『半島を出よ』を何度も読む理由
村上龍『半島を出よ』を久しぶりに再読した感想・書評。福岡占拠を現実に感じさせる細部、動けない組織と若者たちの反撃、敵味方の両方に感情移入して残ったせつなさを綴ります。結末への言及があります。
村上龍(著) -
10「キャバクラ」の経済学
人は商品ではなく、「特別な自分」にお金を払う――『「キャバクラ」の経済学』を読んで
酒だけでなく、話を聞いてもらい特別に扱われる時間にお金を払う。疑似恋愛の距離と期待の仕組みに感心し、少し怖さも感じた、業界をのぞく読書の記録です。
山本信幸(著) -
11カルロス・ゴーンの「答えは会社のなかにある」
「ゴーンさん、ゴーンさん」と呼んでいた人――『答えは会社のなかにある』
『カルロス・ゴーンの「答えは会社のなかにある」』を読んだ頃の記録。仕事で知り合った技術者の親しげな呼び方と、職場が変わったという話。経営手法の細部より残った、一人の働く人の記憶を振り返ります。
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12フォーカス・リーディング
速く読むことを覚えたかった――寺田昌嗣『フォーカス・リーディング』
速読のトレーニングを試したが、期待した技術は身につかなかった。それでも、必要な情報を探す読み方は残った。
寺田昌嗣(著) -
13あのヒット商品のナマ企画書が見たい!
ヒット商品の完成形から、企画の出発点へ――戸田覚『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』を読んで
ヒット商品の完成形から企画書へさかのぼる。INFOBARの試作模型の話に、まだないものを見せる工夫を感じた。
戸田覚(著) -
14なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
ベンツの疑問から会社のお金へ――『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』を読んで
題名に引かれ、要点を拾いながら経費や利益と現金の違いを考えた。マーケティングと会社経営をしていた頃の読書で、実際の処理変更は記憶が曖昧です。
小堺桂悦郎(著) -
15若い女性と恋したい
タイトルからもう、マーケティング――『若い女性と恋したい』を読んで
まずタイトルに心をつかまれ、商品の機能より相手の体験を伝える視点に惹かれた。IT商社で本やメルマガを読んだ頃の、仕事の面白さを振り返ります。
藤村正宏(著)
働き方と伝え方
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16仕事するのにオフィスはいらない
オフィスはいらなくなった。でも、仕事の終わりもなくなった――『仕事するのにオフィスはいらない』を読んで
家族と並ぶ行列でも、スマホで仕事を確認してしまう。オフィスから自由になっても、仕事の終わりは作れなかった。
佐々木俊尚(著) -
17仕事は99%気配り
気配りは苦手だ。それでも、飯も喉を通らない相手は放っておけない――『仕事は99%気配り』を読んで
Webサイトが崩れたという相談。予定を入れ替えて復旧し、すぐに連絡した。相手の不安を想像して動いた話。
川田修(著) -
18文章のみがき方
文章のなかに人影が見える――『文章のみがき方』を読んで
内容は正しいのに、妙に偉そうな提案文。敬語を増やす前に、受け手の位置から文章を読み直した話。
辰濃和男(著) -
19店長がバカすぎて
店長を笑っていたら、過去の自分が笑えなくなった――『店長がバカすぎて』を読んで
『店長がバカすぎて』の不器用な店長を笑ううちに、部下を褒められなかった自分を思い出す。胸の内にあった感謝も、言葉にしなければ伝わらない。昔の上司としての態度を振り返る読後エッセイです。
早見和真(著) -
20理科系の作文技術
結論から話せばいい。分かってはいる――『理科系の作文技術』を読んで
結論から書く型を試しても、家族へのお願いでは外堀から埋めてしまう。報告と相談で、伝える順番を考えた話。
木下是雄(著)
日々と自分
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21多動脳
毎日の家事は忘れるのに、15時間は没頭できる――『多動脳』を読んで
『多動脳』を読み、家事の手順を忘れる自分と、仕事に長時間没頭する自分の見方が変わった。弱点が消えたわけでも、自在に集中できるわけでもない。以前ほど自分全体を責めなくなった日々を綴る読後エッセイです。
アンデシュ・ハンセン(著) -
22脳が冴える15の習慣
散歩は外と交信し、ジョギングは内省する――『脳が冴える15の習慣』を読んで
『脳が冴える15の習慣』を読み、歩くことへの自分の実感を思い出す。スマホも音楽も持たない散歩と、音楽を聴くジョギング。外へ目を向ける時間と内省する時間の違いを、効果の保証ではなく日々の感覚として綴ります。
築山節(著) -
23それでいい
「切り替えが速い」は、褒め言葉だったのか――『それでいい。』と、あのカフェのこと
細川貂々・水島広子『それでいい。』を今思い返すと、部署の解散後に同僚と話したカフェが浮かぶ。「切り替えが速い」の真意は分からないまま、忘れっぽさや群れられない自分を欠点だけで見なくなった気持ちを綴ります。
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24風が強く吹いている
読み終えたら、走りに行っていた――『風が強く吹いている』
駅伝の緊張感と濃い人物たちに引かれ、読み終えて本当にジョギングへ。学生時代のバスケ部も思い出した、行動まで記憶に残る小説の疾走感を綴ります。
三浦しをん(著) -
25蜜蜂と遠雷
音響とは違う、何かが飛んでくる――『蜜蜂と遠雷』を読んで
『蜜蜂と遠雷』を読み、同じピアノと楽譜から生まれる才能の違いに驚いた。舞台やライブで感じた説明しにくい力とも重ね、コンクールを実際に聴いてみたくなった読後エッセイです。
恩田陸(著) -
26かがみの孤城
人は、見えている時間だけで生きていない――『かがみの孤城』を読んで
『かがみの孤城』を一気に読み、物語がつながる瞬間に胸が詰まった。その感覚から、すぐ帰る同僚の事情を後で知った経験を振り返ります。見えている姿だけでは分からない人の時間を考える読後エッセイです。
辻村深月(著) -
27ドミノ/ドミノin上海
カオスがこちらにまで移ってくる――『ドミノ』『ドミノin上海』を読んで
別々の話がつながる爽快さに、2冊とも夜中まで一気読み。出来事の記憶が混ざっても残る勢いと、上海の吹っ飛ぶパンダを振り返ります。
恩田陸(著) -
28デパートへ行こう!
暗いデパートに忍び込みたい――『デパートへ行こう!』を読んで
閉店後の暗い売り場へのワクワクと、何度も鉢合わせる人物たちへのツッコミ。偶然が重なる騒がしさの先に、温かさが残った読書を振り返ります。
真保裕一(著) -
29重力ピエロ
無事なら、牛丼を食って帰る――『重力ピエロ』と兄弟の距離
『重力ピエロ』を読みながら思い出した、自分と弟の距離。病院に駆けつけ、無事なら牛丼を食べて帰る。小説の兄弟とは事情が違っても重なった、普段は意識しないつながりを綴る読後エッセイです。
伊坂幸太郎(著) -
30定年ゴジラ
街がなくなると、記憶の置き場所もなくなる――『定年ゴジラ』を読んで
なくなった公園や書店、建て替わったマンション。新しい景色に記憶が押される寂しさと、弟との思い出話。
重松清(著) -
31カカシの夏休み
あーあ、ほんと困っちゃうねえ。さて。――『カカシの夏休み』を読んで
『カカシの夏休み』で覚えている、ダムに沈んだ故郷。その寂しさから、自分の帰る家や昔の街、薄れていく記憶をたどります。細かな筋は曖昧でも、家族という言葉が沁みてくる読後エッセイです。
重松清(著) -
32間宮兄弟
あんなふうにガハガハ笑えたら――『間宮兄弟』
約18年前には可笑しく読んだ二人の暮らしが、今は少し羨ましい。世間の幸福の物差しを気にする自分と、その日の楽しさを楽しむ兄弟の笑い声を重ねて振り返ります。
江國香織(著) -
33イン・ザ・プール
診てもらいたくはない。でも、読んでいるぶんには最高だ――『イン・ザ・プール』を読んで
患者よりぶっ飛んでいる伊良部に、心配しながら笑ってしまう。実際に診てもらいたくはないけれど、読むうちに肩の力が抜ける、その馬鹿馬鹿しさと痛快さについて。
奥田英朗(著) -
34僕のなかの壊れていない部分
何が不満なんだ、と言ってしまいそうになる――『僕のなかの壊れていない部分』
恵まれて見える主人公が、人を信じられず、つながりを求める。外から見える境遇だけで他人を判断することと、題名の「壊れていない」という言い方が気になった読書です。
白石一文(著) -
35疾走
読んでよかったとは言えない。それでも忘れられない――『疾走』を読んで
逃げ場が閉じていくシュウジの孤独に、上下巻を読み終えてもしばらく日常へ戻れなかった。細部は薄れても重さが残り、忘れたくはないが読み返すのも怖い、その読後感を綴ります。
重松清(著) -
36坊っちゃん
漱石がここを歩いていたのか――『坊っちゃん』から街へ
『坊っちゃん』を含む漱石作品を読んで、古地図と街歩きへ関心が広がった話。早稲田で漱石が身近になったきっかけと、住居跡を久しぶりに訪ねた驚き。物語の筋より、読書から続く街の時間をたどります。
夏目漱石(著) -
37一週間で自己変革、「内観法」の驚異
相手にされたことばかり覚えていた――『一週間で自己変革、「内観法」の驚異』
石井光『一週間で自己変革、「内観法」の驚異』を読み、自分なりに内観を試した記録。過去の関係をたどって浮かんだ感謝と申し訳なさ。決まった形式は習慣にならなくても、自分の側を振り返る姿勢が残りました。
石井光(著) -
38龍馬伝 野望篇・青春篇・決死篇
一人の龍馬に決めない――つかこうへい『龍馬伝』を読んで
つかこうへい『龍馬伝』の野望篇・青春篇・決死篇を読んだ頃の記録。司馬遼太郎などの龍馬像にも触れ、一冊を正解にせず読み進めた関心と、桂浜や下田、長崎を訪ねた思い出を振り返ります。
つかこうへい(著) -
39蟹工船・党生活者
遠い時代の、重い空気――小林多喜二『蟹工船』を読んで
小林多喜二『蟹工船』を、知らない時代の社会を見たくて読んだ感想。細かな場面より残る、過酷な労働と抜け出しにくさの重い空気。同じ文庫の『党生活者』は記憶が薄く、比較はせずに振り返っています。
小林多喜二(著) -
40柔らかな頬 上・下
真相が見えないまま、残ったもの――桐野夏生『柔らかな頬』を読んで
失踪した娘を追い、夢や想像に答えを見つけたくなっても、確かな真相には落ち着けない。不穏な空気と、謎が自分の中に残った読書を、曖昧な記憶と分けながら振り返ります。
桐野夏生(著) -
41死神の精度
前のページに戻りたくなる――伊坂幸太郎『死神の精度』を読んで
音楽好きで少し会話のずれた千葉の軽さと、別々に見えた話がつながる構成。ページを戻って確かめ、人物の過ごした時間を感じた読書を振り返ります。
伊坂幸太郎(著) -
42ラッシュライフ
人物を追い、時間を並べ直す――伊坂幸太郎『ラッシュライフ』を読んで
ページを戻り、人物ごとの出来事や時間を組み直して読む楽しさ。スケッチブックや犬の首輪を手がかりにした記憶と、豊田と犬の場面に感じた小さな救いを振り返ります。
伊坂幸太郎(著) -
43陰の季節
事件の外側にある謎――横山秀夫『陰の季節』を読んで
捜査現場ではなく人事担当の二渡が追う、大物OBが役職を譲らない理由。組織の都合と個人の事情の間にある緊張や、会社にも通じる面白さを振り返ります。
横山秀夫(著) -
44般若心経
音で覚えた言葉の、その先へ――『般若心経』を読んで
『図解雑学 般若心経』を、唱えられる言葉の意味を知りたくて読んだ記録。取引先の僧侶から広がった仏教への関心と、真言の音が遠い土地から伝わった道への想像。意味を知っても理解しきれない面白さを振り返ります。
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45繁殖
身近な食べ物から始まる怖さ――仙川環『繁殖』を読んで
幼稚園のおにぎりから始まる事件に感じた身近な怖さと、科学の知識で謎を追う面白さ。原因が分からない中で疲弊する先生たちや、毎日の食事を支える判断にも目が向いた読書です。
仙川環(著) -
46湖中の女
マーロウの言葉を追いかけて――『湖中の女』を読んで
チャンドラー『湖中の女』を読んだ頃の記録。細かな筋より残る、マーロウの態度や返す言葉の魅力。村上春樹からチャンドラーへ読み進み、訳の言い回しが気になれば原文も探した読書を振り返ります。
レイモンド・チャンドラー(著) -
47転生
赤ん坊を託されたところから――仙川環『転生』を読んで
仙川環『転生』の短い感想。突然託された赤ん坊から出生の事情を調べ、生殖医療に関わる謎がつながっていく。細かな展開は曖昧でも残る、答えを知りたくて読み進めた医療ミステリーの面白さを振り返ります。
仙川環(著) -
48博士の愛した数式
24という数字を「潔い」と思ったことがあるか――『博士の愛した数式』
24や友愛数を見る博士の目と、記憶が続かなくても確かにあった三人の時間。義姉との語られない過去も気になった、温かくてやるせない読書を振り返ります。
小川洋子(著) -
49ZOO 1
「ひどかった」と言いたくなる一冊――乙一『ZOO 1』を読んで
各話の細部は曖昧でも消えない、文章から映像が流れ込むような怖さ。つらいのに先が気になり、ほかの作品にも手が伸びた。「ひどかった」に驚きも混ざる、鮮烈な読書体験を振り返ります。
乙一(著) -
501973年のピンボール
工場の煙突と、あの頃の気分――『1973年のピンボール』
村上春樹『1973年のピンボール』の読後エッセイ。双子やピンボール台の記憶よりも、工場の煙突や緑道、自分の部屋がよみがえる。小説の哀愁と、同じ頃に読んだ本や暮らしが混ざり合う感覚を振り返ります。
村上春樹(著) -
51ハードボイルド・エッグ
マーロウにはなれない。その感じがいい――荻原浩『ハードボイルド・エッグ』
荻原浩『ハードボイルド・エッグ』の短い感想。マーロウに憧れて格好よく決めたい探偵と、その調子を崩す秘書。やり取りが目に浮かぶ可笑しさと、憧れを捨てない主人公の愛嬌が残りました。
荻原浩(著) -
52根をもつこと、翼をもつこと
小説の田口ランディのほうが好きだった――『根をもつこと、翼をもつこと』
田口ランディ『根をもつこと、翼をもつこと』の短い感想。社会の重い話題にも物怖じせず語る声に圧倒され、作家の別の顔を知った。一方で、自分は物語を追いながら考える小説の読み方が好きだったと振り返ります。
田口ランディ(著) -
53僕たちの戦争
違う時代に生きる自分を想像する――荻原浩『僕たちの戦争』
健太と吾一の時代の入れ替わりから、別の時代の自分や祖先の人生を想像する。吾一の目に映る現代と、答えがはっきりしない結末の余韻を振り返ります。結末に触れます。
荻原浩(著) -
54完訳 7つの習慣 人格主義の回復
忙しさの中で、自分に問い直す――『完訳 7つの習慣』
『完訳 7つの習慣』を読んで残った、影響の輪、大切な時間の優先、まず相手を理解すること。結果がすぐ出たとは言えなくても、自分の接し方や忙しさを問い直す言葉になった。関連書を弟にも薦めた頃を振り返ります。
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55ストレンジ・デイズ
退廃の中にある勢い――村上龍『ストレンジ・デイズ』
深夜のコンビニでの出会いから動き出す不穏な物語。細かな筋の記憶は曖昧でも残る、重さと勢い、また読みたくなる引力を振り返ります。
村上龍(著) -
56新訂 福翁自伝
幕末を別の場所から見る――福沢諭吉『新訂 福翁自伝』
幕末の志士とは違う場所で学び、海外を自分の目で見て、知ったことを人へ伝える姿。オランダ語から英語への学び直しなどに感じた柔軟さと行動力を振り返ります。
福沢諭吉(著) -
57生命の暗号
遺伝子の仕組みから、生命の不思議へ――村上和雄『生命の暗号』
遺伝子の仕組みへの関心から、生命の不思議や「サムシング・グレート」という言葉へ。科学の説明と生き方の話を分け、根拠を改めて確かめたい気持ちも含めて読書を振り返ります。
村上和雄(著) -
58イン・ザ・ミソスープ
夜の新宿で、何が起こるかわからない――村上龍『イン・ザ・ミソスープ』
フランクへの警戒と夜の新宿の不気味さ、いつ暴力が始まるかわからない緊張。ホラーとしての衝撃と、その奥に感じた風刺を、記憶の曖昧さも含めて振り返ります。
村上龍(著) -
59わたしたちが孤児だったころ
帰りたかった上海は、記憶の中にある――カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』
探偵になった主人公が、両親の行方を追って上海へ戻る。細かな筋よりも、子どもの頃に信じていた世界と、大人になって知る現実が重ならない切なさを覚えている。
カズオ・イシグロ(著) -
60長いお別れ/ロング・グッドバイ
ギムレットには早すぎる――チャンドラー『長いお別れ』と『ロング・グッドバイ』
訳の優劣は語れなくても残る、マーロウとテリーの友情と別れの余韻。恵比寿やススキノでギムレットを頼んだ思い出も振り返ります。
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61そうか、もう君はいないのか
そうか、もう君はいないのか――城山三郎が妻に残した言葉
『落日燃ゆ』から関心を持った著者の私的な暮らしと、長年連れ添った妻を失う寂しさ。細かな場面以上に残った題名の一言と、夫婦の時間を振り返ります。
城山三郎(著) -
62月の満ち欠け
愛なのか、執念なのか――佐藤正午『月の満ち欠け』
生まれ変わっても会いたい願いの切実さと、その強さへの怖さ。前の記憶を持つ子どもや周囲の人生を思い、愛と執着のどちらにも決められなかった読後の問いを綴ります。
佐藤正午(著) -
63トパーズ
退廃の中で生きる勢い――村上龍『トパーズ』
風俗の世界で働く女性たちの日常に染み込む退廃と、過激さの奥に感じた生命力。『限りなく透明に近いブルー』の生々しさや『イン・ザ・ミソスープ』の怖さとの違いも振り返ります。
村上龍(著) -
64容疑者Xの献身
真相を知ってから残る悲しさ――東野圭吾『容疑者Xの献身』
仕掛けへの驚きより長く残った石神の報われなさと、献身と呼ぶことへの迷い。湯川が友人の謎を解く苦しさや、映画を観た後にも戻りたくなる原作の内面を振り返ります。
東野圭吾(著) -
65明日の記憶
忘れても、過ごした時間はなくならない――荻原浩『明日の記憶』
記憶を失う佐伯の怖さと、そばにいる妻の悲しみ。今は自分や親にも重ねてしまう物語と、二人が過ごした時間はなくならないと思いたい気持ちを振り返ります。結末に触れます。
荻原浩(著) -
66わたしを離さないで
普通の毎日だったはずなのに――カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
穏やかな学校生活に潜む違和感と、キャシー、ルース、トミーのすれ違い。真相を知ると普通の日々まで悲しく見える、静かな残酷さを振り返ります。物語の核心に触れます。
カズオ・イシグロ(著) -
67秘密
妻は生きている。でも、もう妻として暮らせない――東野圭吾『秘密』
娘の体で生きる妻と平介の日常、止められない新しい人生、誰にも相談できない苦しさ。救いのはずが不条理にもなる設定と、最後の秘密を残酷に感じた読書です。結末に触れます。
東野圭吾(著) -
68メリーゴーランド
思いどおりにいかなくても、また働く――荻原浩『メリーゴーランド』
赤字テーマパークの再建を任された啓一が、組織や人の思惑に振り回されながら奮闘する。仕事の理不尽さに笑い、格好よくなくても本気になる姿に少し元気をもらった読書です。
荻原浩(著) -
69Y
あの日を変えたら、今の僕はいるだろうか――佐藤正午『Y』
変えてみたい選択は、僕にもある。でも、あの日をやり直したら、その後に出会った人たちはどうなるだろう。
佐藤正午(著) -
70グレート・ギャツビー
富を手にしても越えられないもの――『グレート・ギャツビー』村上春樹訳
フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を村上春樹訳で読んだ感想・書評。華やかなパーティーより残った寂しさと、生まれによる隔たり。富を得ても同じ場所に立てないギャツビーに感じた息苦しさを振り返ります。
F・スコット・フィッツジェラルド(著) / 村上春樹(訳) -
71エイジ
「自分は大丈夫」と言い切れない――重松清『エイジ』
同級生が起こした事件のそばで続く教室の日常と、周囲の目が気になる14歳の時間。自分の中学時代を重ね、苛立ちや見栄、流される弱さを他人事にできなかった読書です。
重松清(著) -
72老人と海
殺されることはあっても、負けることはない――ヘミングウェイ『老人と海』
年齢を重ねた今は気持ちまで老いたくないという思いにも重なる。
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73FINE DAYS
親になる前の父を知る――『FINE DAYS』本多孝好
特に心に残る「イエスタデイズ」を中心に、若い父を知ることと、親子に残された時間を考えます。過去を知ってもすべてを許せるわけではない、その切なさと温かさについて。
本多孝好(著) -
74キャッチャー・イン・ザ・ライ
翻訳が変わると、少年の声も変わる――『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J.D.サリンジャー
村上春樹訳と野崎孝訳を読み、ホールデンの声や題名の違いを楽しんだ記憶。自分の青春への共感より、語りの奥にある孤独な空気が残った読書です。
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75白夜行
太陽の下を歩けなかった二人――東野圭吾『白夜行』
亮司と雪穂の内面を直接語らず、周囲の視点から関係が浮かぶ構成。献身とも共犯とも言い切れない二人と、ドラマを観て人物に顔が重なった読後の記憶を振り返ります。
東野圭吾(著) -
76五分後の世界
5分ずれた世界で、日本はまだ戦い続けていた――村上龍『五分後の世界』
戦争が続くもうひとつの日本に感じた現実味と、小田桐とともに戦場を走るような緊張。生き延びる力と誇り、凄惨さの中に残った高揚感について書いています。
村上龍(著) -
7769 sixty nine
馬鹿なことに本気になれた頃――村上龍『69 sixty nine』
佐世保の高校生たちが退屈を壊そうとする勢いと、くだらないことに本気になった自分の学生時代。暗い村上龍作品とは違う明るさと、共通する熱量を振り返ります。
村上龍(著) -
78昭和歌謡大全集
青春の勢いを、悪意の方向へ振り切った――村上龍『昭和歌謡大全集』
若者と中年女性たちの報復が拡大していく怖さとおかしさ、昭和歌謡と暴力の落差。『69 sixty nine』の明るさが悪意へ向かったような、異様な高揚感を振り返ります。
村上龍(著) -
79さあ、才能に目覚めよう
強みを知った、その先で――『さあ、才能に目覚めよう』
『さあ、才能に目覚めよう』で知った自分の五つの資質を振り返る。着想、内省、最上志向、適応性、指令性に納得した一方、強く出すぎる言葉には今も反省がある。強みを知ることと活かすことの違いを考えます。
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80レトリック感覚
さて、どう喩えようか――佐藤信夫『レトリック感覚』
直喩や隠喩など、普段は感覚で読んでいた表現の仕組みを知る面白さ。文学の言い方に立ち止まり、自分で書く難しさも感じながら、別の喩えを考える時間について綴ります。
佐藤信夫(著) -
81エクスタシー
理解できない世界に、ページをめくらされる――村上龍『エクスタシー』
性や支配をめぐる異様な空気と、欲望の奥に感じた孤独や空虚さ。細かな出来事は曖昧でも残る引力と、再読には少し気力が要りそうだという迷いを書いています。
村上龍(著) -
82坂本龍馬に学ぶ
その視野の広さに憧れる――童門冬二『坂本龍馬に学ぶ』
童門冬二『坂本龍馬に学ぶ』を、幕末の本を続けて読んだ頃の記録。ほかの龍馬本と記憶が重なっても残る、立場を越える視野と行動力への憧れ。仕事の教訓より、人物と時代を読む面白さを振り返ります。
童門冬二(著) -
83すごいリーダーは「脳」がちがう
自分の限界は、まだ決まっていないのかもしれない――苫米地英人『すごいリーダーは「脳」がちがう』
苫米地英人『すごいリーダーは「脳」がちがう』を読んだ記録。リーダーの手法より、人間の可能性を感じる大胆な話に惹かれた。疑問も持ちながら読んだ面白さを、科学的な裏づけや実践効果とは分けて振り返ります。
苫米地英人(著) -
84超人脳の作り方
考えることにも、まだ先がある――苫米地英人『超人脳の作り方』
苫米地英人『超人脳の作り方』を、大胆な発想への好奇心で読んだ記録。理論をどこまで理解したか、何を試してどんな効果があったかは曖昧でも、普段とは違う思考に触れる面白さが残っています。
苫米地英人(著) -
85脳にいい勉強法
読み返しても、身につかない――苫米地英人『脳にいい勉強法』
苫米地英人『脳にいい勉強法』を、読んでも取り込めないもどかしさから手に取った記録。試した内容や効果は曖昧でも残る、学び方を探す面白さ。当時の焦りと、今は理解に時間がかかることを受け入れる気持ちを振り返ります。
苫米地英人(著) -
86般若心経、心の「大そうじ」
手放すことと、諦めることは違う――名取芳彦『般若心経、心の「大そうじ」』
名取芳彦『般若心経、心の「大そうじ」』を読んで考えた、向上心と執着の境目。他人と比べる気持ちは負担にも原動力にもなる。分かったつもりでもまた悩む自分と、年齢で変わる教えの受け止め方を振り返ります。
名取芳彦(著) -
87頭のいい人の短く深く眠る法
睡眠を削ってみたら、増えたのは時間だけだった――『頭のいい人の短く深く眠る法』
短時間睡眠を実際に試したが、日中の眠気に勝てなかった。増やしたかった時間と、使える時間は違っていた。
藤本憲幸(著) -
88光のとこにいてね
何気ない時間が、どうしてこんなに愛おしいのだろう――『光のとこにいてね』
結珠と果遠の何気ない仕草や言葉に感じた愛おしさ。一緒にいる時間を惜しむ気持ちと、強い結びつきへの怖さを、どちらにも片づけられないまま書いています。
一穂ミチ(著) -
89生物と無生物のあいだ
『生物と無生物のあいだ』福岡伸一|生きていることが奇跡に思えてくる
動的平衡を知り、変わり続けても同じ自分でいることが不思議になる。生命の仕組みへの好奇心と、日々その均衡が続くことへの驚きや怖さを振り返ります。
福岡伸一(著) -
90限りなく透明に近いブルー
『限りなく透明に近いブルー』村上龍|もう読みたくない。でも、次の作品が読みたくなった。
刺激の強さと後味の悪さは残るのに、もう一度は読みたくない。それでも他の村上龍作品へ手が伸びた、好きになれない一冊と好きな作家の関係を振り返ります。
村上龍(著) -
91コインロッカー・ベイビーズ
『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍|破壊したいほどの怒りと、愛されたいという願い
約20年前の読書から残る、破壊への興奮と悲しさ、愛されたいという願い。細かな展開の記憶は曖昧なまま、今読み返したら何を感じるかを考えます。
村上龍(著) -
92希望の国のエクソダス
『希望の国のエクソダス』村上龍|26年経っても古びない。ポンちゃんたちは今も最高に面白い
村上龍『希望の国のエクソダス』を約20年ぶりに再読した感想・書評。ポンちゃんたちが大人の常識を覆す痛快さと、以前より目に入った資金調達の巧みさ。2026年にも古さを感じなかった読書体験を振り返ります。
村上龍(著) -
93オールド・テロリスト
『オールド・テロリスト』村上龍|アハトアハトをぶっ放す老人たちが、最高にかっこよかった
アハトアハトを持ち出す老人たちの信念と行動力、強い側を翻弄する痛快さ。現実の暴力を肯定する気はないけれど、その生き様と最後の余韻に惹かれた読書。結末に触れます。
村上龍(著) -
94愛と幻想のファシズム
『愛と幻想のファシズム』村上龍|トウジとゼロ、そして原始的な死生観
巨大化する組織の中でも残るトウジとゼロの距離感と、狩猟者の死生観への関心。社会を揺さぶる痛快さと権力の怖さ、今もう一度読みたい理由を振り返ります。
村上龍(著) -
95共生虫
『共生虫』村上龍|自分の意思は、本当に自分のものなのか
村上龍『共生虫』を2008年に読んだ感想・書評。不気味さと息苦しさ、ネットと孤独、本人の意思への疑問を振り返ります。細かな展開は忘れていても、今もう一度読みたいと思う理由。
村上龍(著) -
96心はあなたのもとに
『心はあなたのもとに』村上龍|どれだけ金があっても、救えない命がある
メールの日付が進む怖さと、返信を待つ西崎の変化。
村上龍(著) -
97歌うクジラ
『歌うクジラ』村上龍|二度目でようやく読破。それでもムラカミワールドの全貌は見えなかった
一度挫折し、二度目で上下巻を読み切っても残った消化不良感。壮大な想像力への驚きと、世界をつかみきれない悔しさ、三度目の挑戦を宿題にした気持ちを書いています。
村上龍(著)
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97歌うクジラ
『歌うクジラ』村上龍|二度目でようやく読破。それでもムラカミワールドの全貌は見えなかった
一度挫折し、二度目で上下巻を読み切っても残った消化不良感。壮大な想像力への驚きと、世界をつかみきれない悔しさ、三度目の挑戦を宿題にした気持ちを書いています。
村上龍(著) -
96心はあなたのもとに
『心はあなたのもとに』村上龍|どれだけ金があっても、救えない命がある
メールの日付が進む怖さと、返信を待つ西崎の変化。
村上龍(著) -
95共生虫
『共生虫』村上龍|自分の意思は、本当に自分のものなのか
村上龍『共生虫』を2008年に読んだ感想・書評。不気味さと息苦しさ、ネットと孤独、本人の意思への疑問を振り返ります。細かな展開は忘れていても、今もう一度読みたいと思う理由。
村上龍(著) -
94愛と幻想のファシズム
『愛と幻想のファシズム』村上龍|トウジとゼロ、そして原始的な死生観
巨大化する組織の中でも残るトウジとゼロの距離感と、狩猟者の死生観への関心。社会を揺さぶる痛快さと権力の怖さ、今もう一度読みたい理由を振り返ります。
村上龍(著) -
93オールド・テロリスト
『オールド・テロリスト』村上龍|アハトアハトをぶっ放す老人たちが、最高にかっこよかった
アハトアハトを持ち出す老人たちの信念と行動力、強い側を翻弄する痛快さ。現実の暴力を肯定する気はないけれど、その生き様と最後の余韻に惹かれた読書。結末に触れます。
村上龍(著) -
92希望の国のエクソダス
『希望の国のエクソダス』村上龍|26年経っても古びない。ポンちゃんたちは今も最高に面白い
村上龍『希望の国のエクソダス』を約20年ぶりに再読した感想・書評。ポンちゃんたちが大人の常識を覆す痛快さと、以前より目に入った資金調達の巧みさ。2026年にも古さを感じなかった読書体験を振り返ります。
村上龍(著) -
91コインロッカー・ベイビーズ
『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍|破壊したいほどの怒りと、愛されたいという願い
約20年前の読書から残る、破壊への興奮と悲しさ、愛されたいという願い。細かな展開の記憶は曖昧なまま、今読み返したら何を感じるかを考えます。
村上龍(著) -
90限りなく透明に近いブルー
『限りなく透明に近いブルー』村上龍|もう読みたくない。でも、次の作品が読みたくなった。
刺激の強さと後味の悪さは残るのに、もう一度は読みたくない。それでも他の村上龍作品へ手が伸びた、好きになれない一冊と好きな作家の関係を振り返ります。
村上龍(著) -
89生物と無生物のあいだ
『生物と無生物のあいだ』福岡伸一|生きていることが奇跡に思えてくる
動的平衡を知り、変わり続けても同じ自分でいることが不思議になる。生命の仕組みへの好奇心と、日々その均衡が続くことへの驚きや怖さを振り返ります。
福岡伸一(著) -
88光のとこにいてね
何気ない時間が、どうしてこんなに愛おしいのだろう――『光のとこにいてね』
結珠と果遠の何気ない仕草や言葉に感じた愛おしさ。一緒にいる時間を惜しむ気持ちと、強い結びつきへの怖さを、どちらにも片づけられないまま書いています。
一穂ミチ(著) -
87頭のいい人の短く深く眠る法
睡眠を削ってみたら、増えたのは時間だけだった――『頭のいい人の短く深く眠る法』
短時間睡眠を実際に試したが、日中の眠気に勝てなかった。増やしたかった時間と、使える時間は違っていた。
藤本憲幸(著) -
86般若心経、心の「大そうじ」
手放すことと、諦めることは違う――名取芳彦『般若心経、心の「大そうじ」』
名取芳彦『般若心経、心の「大そうじ」』を読んで考えた、向上心と執着の境目。他人と比べる気持ちは負担にも原動力にもなる。分かったつもりでもまた悩む自分と、年齢で変わる教えの受け止め方を振り返ります。
名取芳彦(著) -
85脳にいい勉強法
読み返しても、身につかない――苫米地英人『脳にいい勉強法』
苫米地英人『脳にいい勉強法』を、読んでも取り込めないもどかしさから手に取った記録。試した内容や効果は曖昧でも残る、学び方を探す面白さ。当時の焦りと、今は理解に時間がかかることを受け入れる気持ちを振り返ります。
苫米地英人(著) -
84超人脳の作り方
考えることにも、まだ先がある――苫米地英人『超人脳の作り方』
苫米地英人『超人脳の作り方』を、大胆な発想への好奇心で読んだ記録。理論をどこまで理解したか、何を試してどんな効果があったかは曖昧でも、普段とは違う思考に触れる面白さが残っています。
苫米地英人(著) -
83すごいリーダーは「脳」がちがう
自分の限界は、まだ決まっていないのかもしれない――苫米地英人『すごいリーダーは「脳」がちがう』
苫米地英人『すごいリーダーは「脳」がちがう』を読んだ記録。リーダーの手法より、人間の可能性を感じる大胆な話に惹かれた。疑問も持ちながら読んだ面白さを、科学的な裏づけや実践効果とは分けて振り返ります。
苫米地英人(著) -
82坂本龍馬に学ぶ
その視野の広さに憧れる――童門冬二『坂本龍馬に学ぶ』
童門冬二『坂本龍馬に学ぶ』を、幕末の本を続けて読んだ頃の記録。ほかの龍馬本と記憶が重なっても残る、立場を越える視野と行動力への憧れ。仕事の教訓より、人物と時代を読む面白さを振り返ります。
童門冬二(著) -
81エクスタシー
理解できない世界に、ページをめくらされる――村上龍『エクスタシー』
性や支配をめぐる異様な空気と、欲望の奥に感じた孤独や空虚さ。細かな出来事は曖昧でも残る引力と、再読には少し気力が要りそうだという迷いを書いています。
村上龍(著) -
80レトリック感覚
さて、どう喩えようか――佐藤信夫『レトリック感覚』
直喩や隠喩など、普段は感覚で読んでいた表現の仕組みを知る面白さ。文学の言い方に立ち止まり、自分で書く難しさも感じながら、別の喩えを考える時間について綴ります。
佐藤信夫(著) -
79さあ、才能に目覚めよう
強みを知った、その先で――『さあ、才能に目覚めよう』
『さあ、才能に目覚めよう』で知った自分の五つの資質を振り返る。着想、内省、最上志向、適応性、指令性に納得した一方、強く出すぎる言葉には今も反省がある。強みを知ることと活かすことの違いを考えます。
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78昭和歌謡大全集
青春の勢いを、悪意の方向へ振り切った――村上龍『昭和歌謡大全集』
若者と中年女性たちの報復が拡大していく怖さとおかしさ、昭和歌謡と暴力の落差。『69 sixty nine』の明るさが悪意へ向かったような、異様な高揚感を振り返ります。
村上龍(著) -
7769 sixty nine
馬鹿なことに本気になれた頃――村上龍『69 sixty nine』
佐世保の高校生たちが退屈を壊そうとする勢いと、くだらないことに本気になった自分の学生時代。暗い村上龍作品とは違う明るさと、共通する熱量を振り返ります。
村上龍(著) -
76五分後の世界
5分ずれた世界で、日本はまだ戦い続けていた――村上龍『五分後の世界』
戦争が続くもうひとつの日本に感じた現実味と、小田桐とともに戦場を走るような緊張。生き延びる力と誇り、凄惨さの中に残った高揚感について書いています。
村上龍(著) -
75白夜行
太陽の下を歩けなかった二人――東野圭吾『白夜行』
亮司と雪穂の内面を直接語らず、周囲の視点から関係が浮かぶ構成。献身とも共犯とも言い切れない二人と、ドラマを観て人物に顔が重なった読後の記憶を振り返ります。
東野圭吾(著) -
74キャッチャー・イン・ザ・ライ
翻訳が変わると、少年の声も変わる――『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J.D.サリンジャー
村上春樹訳と野崎孝訳を読み、ホールデンの声や題名の違いを楽しんだ記憶。自分の青春への共感より、語りの奥にある孤独な空気が残った読書です。
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73FINE DAYS
親になる前の父を知る――『FINE DAYS』本多孝好
特に心に残る「イエスタデイズ」を中心に、若い父を知ることと、親子に残された時間を考えます。過去を知ってもすべてを許せるわけではない、その切なさと温かさについて。
本多孝好(著) -
72老人と海
殺されることはあっても、負けることはない――ヘミングウェイ『老人と海』
年齢を重ねた今は気持ちまで老いたくないという思いにも重なる。
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71エイジ
「自分は大丈夫」と言い切れない――重松清『エイジ』
同級生が起こした事件のそばで続く教室の日常と、周囲の目が気になる14歳の時間。自分の中学時代を重ね、苛立ちや見栄、流される弱さを他人事にできなかった読書です。
重松清(著) -
70グレート・ギャツビー
富を手にしても越えられないもの――『グレート・ギャツビー』村上春樹訳
フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を村上春樹訳で読んだ感想・書評。華やかなパーティーより残った寂しさと、生まれによる隔たり。富を得ても同じ場所に立てないギャツビーに感じた息苦しさを振り返ります。
F・スコット・フィッツジェラルド(著) / 村上春樹(訳) -
69Y
あの日を変えたら、今の僕はいるだろうか――佐藤正午『Y』
変えてみたい選択は、僕にもある。でも、あの日をやり直したら、その後に出会った人たちはどうなるだろう。
佐藤正午(著) -
68メリーゴーランド
思いどおりにいかなくても、また働く――荻原浩『メリーゴーランド』
赤字テーマパークの再建を任された啓一が、組織や人の思惑に振り回されながら奮闘する。仕事の理不尽さに笑い、格好よくなくても本気になる姿に少し元気をもらった読書です。
荻原浩(著) -
67秘密
妻は生きている。でも、もう妻として暮らせない――東野圭吾『秘密』
娘の体で生きる妻と平介の日常、止められない新しい人生、誰にも相談できない苦しさ。救いのはずが不条理にもなる設定と、最後の秘密を残酷に感じた読書です。結末に触れます。
東野圭吾(著) -
66わたしを離さないで
普通の毎日だったはずなのに――カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
穏やかな学校生活に潜む違和感と、キャシー、ルース、トミーのすれ違い。真相を知ると普通の日々まで悲しく見える、静かな残酷さを振り返ります。物語の核心に触れます。
カズオ・イシグロ(著) -
65明日の記憶
忘れても、過ごした時間はなくならない――荻原浩『明日の記憶』
記憶を失う佐伯の怖さと、そばにいる妻の悲しみ。今は自分や親にも重ねてしまう物語と、二人が過ごした時間はなくならないと思いたい気持ちを振り返ります。結末に触れます。
荻原浩(著) -
64容疑者Xの献身
真相を知ってから残る悲しさ――東野圭吾『容疑者Xの献身』
仕掛けへの驚きより長く残った石神の報われなさと、献身と呼ぶことへの迷い。湯川が友人の謎を解く苦しさや、映画を観た後にも戻りたくなる原作の内面を振り返ります。
東野圭吾(著) -
63トパーズ
退廃の中で生きる勢い――村上龍『トパーズ』
風俗の世界で働く女性たちの日常に染み込む退廃と、過激さの奥に感じた生命力。『限りなく透明に近いブルー』の生々しさや『イン・ザ・ミソスープ』の怖さとの違いも振り返ります。
村上龍(著) -
62月の満ち欠け
愛なのか、執念なのか――佐藤正午『月の満ち欠け』
生まれ変わっても会いたい願いの切実さと、その強さへの怖さ。前の記憶を持つ子どもや周囲の人生を思い、愛と執着のどちらにも決められなかった読後の問いを綴ります。
佐藤正午(著) -
61そうか、もう君はいないのか
そうか、もう君はいないのか――城山三郎が妻に残した言葉
『落日燃ゆ』から関心を持った著者の私的な暮らしと、長年連れ添った妻を失う寂しさ。細かな場面以上に残った題名の一言と、夫婦の時間を振り返ります。
城山三郎(著) -
60長いお別れ/ロング・グッドバイ
ギムレットには早すぎる――チャンドラー『長いお別れ』と『ロング・グッドバイ』
訳の優劣は語れなくても残る、マーロウとテリーの友情と別れの余韻。恵比寿やススキノでギムレットを頼んだ思い出も振り返ります。
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59わたしたちが孤児だったころ
帰りたかった上海は、記憶の中にある――カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』
探偵になった主人公が、両親の行方を追って上海へ戻る。細かな筋よりも、子どもの頃に信じていた世界と、大人になって知る現実が重ならない切なさを覚えている。
カズオ・イシグロ(著) -
58イン・ザ・ミソスープ
夜の新宿で、何が起こるかわからない――村上龍『イン・ザ・ミソスープ』
フランクへの警戒と夜の新宿の不気味さ、いつ暴力が始まるかわからない緊張。ホラーとしての衝撃と、その奥に感じた風刺を、記憶の曖昧さも含めて振り返ります。
村上龍(著) -
57生命の暗号
遺伝子の仕組みから、生命の不思議へ――村上和雄『生命の暗号』
遺伝子の仕組みへの関心から、生命の不思議や「サムシング・グレート」という言葉へ。科学の説明と生き方の話を分け、根拠を改めて確かめたい気持ちも含めて読書を振り返ります。
村上和雄(著) -
56新訂 福翁自伝
幕末を別の場所から見る――福沢諭吉『新訂 福翁自伝』
幕末の志士とは違う場所で学び、海外を自分の目で見て、知ったことを人へ伝える姿。オランダ語から英語への学び直しなどに感じた柔軟さと行動力を振り返ります。
福沢諭吉(著) -
55ストレンジ・デイズ
退廃の中にある勢い――村上龍『ストレンジ・デイズ』
深夜のコンビニでの出会いから動き出す不穏な物語。細かな筋の記憶は曖昧でも残る、重さと勢い、また読みたくなる引力を振り返ります。
村上龍(著) -
54完訳 7つの習慣 人格主義の回復
忙しさの中で、自分に問い直す――『完訳 7つの習慣』
『完訳 7つの習慣』を読んで残った、影響の輪、大切な時間の優先、まず相手を理解すること。結果がすぐ出たとは言えなくても、自分の接し方や忙しさを問い直す言葉になった。関連書を弟にも薦めた頃を振り返ります。
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53僕たちの戦争
違う時代に生きる自分を想像する――荻原浩『僕たちの戦争』
健太と吾一の時代の入れ替わりから、別の時代の自分や祖先の人生を想像する。吾一の目に映る現代と、答えがはっきりしない結末の余韻を振り返ります。結末に触れます。
荻原浩(著) -
52根をもつこと、翼をもつこと
小説の田口ランディのほうが好きだった――『根をもつこと、翼をもつこと』
田口ランディ『根をもつこと、翼をもつこと』の短い感想。社会の重い話題にも物怖じせず語る声に圧倒され、作家の別の顔を知った。一方で、自分は物語を追いながら考える小説の読み方が好きだったと振り返ります。
田口ランディ(著) -
51ハードボイルド・エッグ
マーロウにはなれない。その感じがいい――荻原浩『ハードボイルド・エッグ』
荻原浩『ハードボイルド・エッグ』の短い感想。マーロウに憧れて格好よく決めたい探偵と、その調子を崩す秘書。やり取りが目に浮かぶ可笑しさと、憧れを捨てない主人公の愛嬌が残りました。
荻原浩(著) -
501973年のピンボール
工場の煙突と、あの頃の気分――『1973年のピンボール』
村上春樹『1973年のピンボール』の読後エッセイ。双子やピンボール台の記憶よりも、工場の煙突や緑道、自分の部屋がよみがえる。小説の哀愁と、同じ頃に読んだ本や暮らしが混ざり合う感覚を振り返ります。
村上春樹(著) -
49ZOO 1
「ひどかった」と言いたくなる一冊――乙一『ZOO 1』を読んで
各話の細部は曖昧でも消えない、文章から映像が流れ込むような怖さ。つらいのに先が気になり、ほかの作品にも手が伸びた。「ひどかった」に驚きも混ざる、鮮烈な読書体験を振り返ります。
乙一(著) -
48博士の愛した数式
24という数字を「潔い」と思ったことがあるか――『博士の愛した数式』
24や友愛数を見る博士の目と、記憶が続かなくても確かにあった三人の時間。義姉との語られない過去も気になった、温かくてやるせない読書を振り返ります。
小川洋子(著) -
47転生
赤ん坊を託されたところから――仙川環『転生』を読んで
仙川環『転生』の短い感想。突然託された赤ん坊から出生の事情を調べ、生殖医療に関わる謎がつながっていく。細かな展開は曖昧でも残る、答えを知りたくて読み進めた医療ミステリーの面白さを振り返ります。
仙川環(著) -
46湖中の女
マーロウの言葉を追いかけて――『湖中の女』を読んで
チャンドラー『湖中の女』を読んだ頃の記録。細かな筋より残る、マーロウの態度や返す言葉の魅力。村上春樹からチャンドラーへ読み進み、訳の言い回しが気になれば原文も探した読書を振り返ります。
レイモンド・チャンドラー(著) -
45繁殖
身近な食べ物から始まる怖さ――仙川環『繁殖』を読んで
幼稚園のおにぎりから始まる事件に感じた身近な怖さと、科学の知識で謎を追う面白さ。原因が分からない中で疲弊する先生たちや、毎日の食事を支える判断にも目が向いた読書です。
仙川環(著) -
44若い女性と恋したい
タイトルからもう、マーケティング――『若い女性と恋したい』を読んで
まずタイトルに心をつかまれ、商品の機能より相手の体験を伝える視点に惹かれた。IT商社で本やメルマガを読んだ頃の、仕事の面白さを振り返ります。
藤村正宏(著) -
43なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
ベンツの疑問から会社のお金へ――『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』を読んで
題名に引かれ、要点を拾いながら経費や利益と現金の違いを考えた。マーケティングと会社経営をしていた頃の読書で、実際の処理変更は記憶が曖昧です。
小堺桂悦郎(著) -
42般若心経
音で覚えた言葉の、その先へ――『般若心経』を読んで
『図解雑学 般若心経』を、唱えられる言葉の意味を知りたくて読んだ記録。取引先の僧侶から広がった仏教への関心と、真言の音が遠い土地から伝わった道への想像。意味を知っても理解しきれない面白さを振り返ります。
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41あのヒット商品のナマ企画書が見たい!
ヒット商品の完成形から、企画の出発点へ――戸田覚『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』を読んで
ヒット商品の完成形から企画書へさかのぼる。INFOBARの試作模型の話に、まだないものを見せる工夫を感じた。
戸田覚(著) -
40陰の季節
事件の外側にある謎――横山秀夫『陰の季節』を読んで
捜査現場ではなく人事担当の二渡が追う、大物OBが役職を譲らない理由。組織の都合と個人の事情の間にある緊張や、会社にも通じる面白さを振り返ります。
横山秀夫(著) -
39ラッシュライフ
人物を追い、時間を並べ直す――伊坂幸太郎『ラッシュライフ』を読んで
ページを戻り、人物ごとの出来事や時間を組み直して読む楽しさ。スケッチブックや犬の首輪を手がかりにした記憶と、豊田と犬の場面に感じた小さな救いを振り返ります。
伊坂幸太郎(著) -
38死神の精度
前のページに戻りたくなる――伊坂幸太郎『死神の精度』を読んで
音楽好きで少し会話のずれた千葉の軽さと、別々に見えた話がつながる構成。ページを戻って確かめ、人物の過ごした時間を感じた読書を振り返ります。
伊坂幸太郎(著) -
37柔らかな頬 上・下
真相が見えないまま、残ったもの――桐野夏生『柔らかな頬』を読んで
失踪した娘を追い、夢や想像に答えを見つけたくなっても、確かな真相には落ち着けない。不穏な空気と、謎が自分の中に残った読書を、曖昧な記憶と分けながら振り返ります。
桐野夏生(著) -
36蟹工船・党生活者
遠い時代の、重い空気――小林多喜二『蟹工船』を読んで
小林多喜二『蟹工船』を、知らない時代の社会を見たくて読んだ感想。細かな場面より残る、過酷な労働と抜け出しにくさの重い空気。同じ文庫の『党生活者』は記憶が薄く、比較はせずに振り返っています。
小林多喜二(著) -
35龍馬伝 野望篇・青春篇・決死篇
一人の龍馬に決めない――つかこうへい『龍馬伝』を読んで
つかこうへい『龍馬伝』の野望篇・青春篇・決死篇を読んだ頃の記録。司馬遼太郎などの龍馬像にも触れ、一冊を正解にせず読み進めた関心と、桂浜や下田、長崎を訪ねた思い出を振り返ります。
つかこうへい(著) -
34一週間で自己変革、「内観法」の驚異
相手にされたことばかり覚えていた――『一週間で自己変革、「内観法」の驚異』
石井光『一週間で自己変革、「内観法」の驚異』を読み、自分なりに内観を試した記録。過去の関係をたどって浮かんだ感謝と申し訳なさ。決まった形式は習慣にならなくても、自分の側を振り返る姿勢が残りました。
石井光(著) -
33フォーカス・リーディング
速く読むことを覚えたかった――寺田昌嗣『フォーカス・リーディング』
速読のトレーニングを試したが、期待した技術は身につかなかった。それでも、必要な情報を探す読み方は残った。
寺田昌嗣(著) -
32坊っちゃん
漱石がここを歩いていたのか――『坊っちゃん』から街へ
『坊っちゃん』を含む漱石作品を読んで、古地図と街歩きへ関心が広がった話。早稲田で漱石が身近になったきっかけと、住居跡を久しぶりに訪ねた驚き。物語の筋より、読書から続く街の時間をたどります。
夏目漱石(著) -
31カルロス・ゴーンの「答えは会社のなかにある」
「ゴーンさん、ゴーンさん」と呼んでいた人――『答えは会社のなかにある』
『カルロス・ゴーンの「答えは会社のなかにある」』を読んだ頃の記録。仕事で知り合った技術者の親しげな呼び方と、職場が変わったという話。経営手法の細部より残った、一人の働く人の記憶を振り返ります。
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30「キャバクラ」の経済学
人は商品ではなく、「特別な自分」にお金を払う――『「キャバクラ」の経済学』を読んで
酒だけでなく、話を聞いてもらい特別に扱われる時間にお金を払う。疑似恋愛の距離と期待の仕組みに感心し、少し怖さも感じた、業界をのぞく読書の記録です。
山本信幸(著) -
29疾走
読んでよかったとは言えない。それでも忘れられない――『疾走』を読んで
逃げ場が閉じていくシュウジの孤独に、上下巻を読み終えてもしばらく日常へ戻れなかった。細部は薄れても重さが残り、忘れたくはないが読み返すのも怖い、その読後感を綴ります。
重松清(著) -
28僕のなかの壊れていない部分
何が不満なんだ、と言ってしまいそうになる――『僕のなかの壊れていない部分』
恵まれて見える主人公が、人を信じられず、つながりを求める。外から見える境遇だけで他人を判断することと、題名の「壊れていない」という言い方が気になった読書です。
白石一文(著) -
27イン・ザ・プール
診てもらいたくはない。でも、読んでいるぶんには最高だ――『イン・ザ・プール』を読んで
患者よりぶっ飛んでいる伊良部に、心配しながら笑ってしまう。実際に診てもらいたくはないけれど、読むうちに肩の力が抜ける、その馬鹿馬鹿しさと痛快さについて。
奥田英朗(著) -
26間宮兄弟
あんなふうにガハガハ笑えたら――『間宮兄弟』
約18年前には可笑しく読んだ二人の暮らしが、今は少し羨ましい。世間の幸福の物差しを気にする自分と、その日の楽しさを楽しむ兄弟の笑い声を重ねて振り返ります。
江國香織(著) -
25カカシの夏休み
あーあ、ほんと困っちゃうねえ。さて。――『カカシの夏休み』を読んで
『カカシの夏休み』で覚えている、ダムに沈んだ故郷。その寂しさから、自分の帰る家や昔の街、薄れていく記憶をたどります。細かな筋は曖昧でも、家族という言葉が沁みてくる読後エッセイです。
重松清(著) -
24定年ゴジラ
街がなくなると、記憶の置き場所もなくなる――『定年ゴジラ』を読んで
なくなった公園や書店、建て替わったマンション。新しい景色に記憶が押される寂しさと、弟との思い出話。
重松清(著) -
23半島を出よ
ありえない。けれど、ありえなくもない。――『半島を出よ』を何度も読む理由
村上龍『半島を出よ』を久しぶりに再読した感想・書評。福岡占拠を現実に感じさせる細部、動けない組織と若者たちの反撃、敵味方の両方に感情移入して残ったせつなさを綴ります。結末への言及があります。
村上龍(著) -
22重力ピエロ
無事なら、牛丼を食って帰る――『重力ピエロ』と兄弟の距離
『重力ピエロ』を読みながら思い出した、自分と弟の距離。病院に駆けつけ、無事なら牛丼を食べて帰る。小説の兄弟とは事情が違っても重なった、普段は意識しないつながりを綴る読後エッセイです。
伊坂幸太郎(著) -
21下町ロケット
「大手だから、なんぼのもんじゃ」――『下町ロケット』を読んで
大手と競った入札で、既存の仕組みを生かす技術を提案した。安さではなく、ここでなければと選ばれた記憶。
池井戸潤(著) -
20理科系の作文技術
結論から話せばいい。分かってはいる――『理科系の作文技術』を読んで
結論から書く型を試しても、家族へのお願いでは外堀から埋めてしまう。報告と相談で、伝える順番を考えた話。
木下是雄(著) -
19俺たちの箱根駅伝
本気で仕事をする人は、本気でやっている顔をしない――『俺たちの箱根駅伝』を読んで
学生連合チームを取材したベテランアナウンサーの仕事と、給水地点の監督に涙した場面。表からは見えなかった準備や事情が、走りと中継に現れる。終盤の内容に触れます。
池井戸潤(著) -
18野村総合研究所はこうして紙を無くした!
「今のままで困っていない」に勝つ――『野村総合研究所はこうして紙を無くした!』を読んで
『野村総合研究所はこうして紙を無くした!』を、組織を動かす本として読んだ感想。システム導入で反対に苦労した経験と重ね、会社と現場の利益の違い、リーダーへの説明や試験導入の必要性を振り返ります。
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17デパートへ行こう!
暗いデパートに忍び込みたい――『デパートへ行こう!』を読んで
閉店後の暗い売り場へのワクワクと、何度も鉢合わせる人物たちへのツッコミ。偶然が重なる騒がしさの先に、温かさが残った読書を振り返ります。
真保裕一(著) -
16ドミノ/ドミノin上海
カオスがこちらにまで移ってくる――『ドミノ』『ドミノin上海』を読んで
別々の話がつながる爽快さに、2冊とも夜中まで一気読み。出来事の記憶が混ざっても残る勢いと、上海の吹っ飛ぶパンダを振り返ります。
恩田陸(著) -
15かがみの孤城
人は、見えている時間だけで生きていない――『かがみの孤城』を読んで
『かがみの孤城』を一気に読み、物語がつながる瞬間に胸が詰まった。その感覚から、すぐ帰る同僚の事情を後で知った経験を振り返ります。見えている姿だけでは分からない人の時間を考える読後エッセイです。
辻村深月(著) -
14思考の整理学
答えを仕入れただけでは、まだ自分の知識ではない――『思考の整理学』を読んで
『思考の整理学』を読んで考えた、情報が自分の知識になるまでの時間。検索やGPTで得た答えを寝かせ、仕事や日々の経験と結び直す。答えを得る速さと、理解が育つ速さは違うのではないかという読後エッセイです。
外山滋比古(著) -
13蜜蜂と遠雷
音響とは違う、何かが飛んでくる――『蜜蜂と遠雷』を読んで
『蜜蜂と遠雷』を読み、同じピアノと楽譜から生まれる才能の違いに驚いた。舞台やライブで感じた説明しにくい力とも重ね、コンクールを実際に聴いてみたくなった読後エッセイです。
恩田陸(著) -
12店長がバカすぎて
店長を笑っていたら、過去の自分が笑えなくなった――『店長がバカすぎて』を読んで
『店長がバカすぎて』の不器用な店長を笑ううちに、部下を褒められなかった自分を思い出す。胸の内にあった感謝も、言葉にしなければ伝わらない。昔の上司としての態度を振り返る読後エッセイです。
早見和真(著) -
11風が強く吹いている
読み終えたら、走りに行っていた――『風が強く吹いている』
駅伝の緊張感と濃い人物たちに引かれ、読み終えて本当にジョギングへ。学生時代のバスケ部も思い出した、行動まで記憶に残る小説の疾走感を綴ります。
三浦しをん(著) -
10それでいい
「切り替えが速い」は、褒め言葉だったのか――『それでいい。』と、あのカフェのこと
細川貂々・水島広子『それでいい。』を今思い返すと、部署の解散後に同僚と話したカフェが浮かぶ。「切り替えが速い」の真意は分からないまま、忘れっぽさや群れられない自分を欠点だけで見なくなった気持ちを綴ります。
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09脳が冴える15の習慣
散歩は外と交信し、ジョギングは内省する――『脳が冴える15の習慣』を読んで
『脳が冴える15の習慣』を読み、歩くことへの自分の実感を思い出す。スマホも音楽も持たない散歩と、音楽を聴くジョギング。外へ目を向ける時間と内省する時間の違いを、効果の保証ではなく日々の感覚として綴ります。
築山節(著) -
08多動脳
毎日の家事は忘れるのに、15時間は没頭できる――『多動脳』を読んで
『多動脳』を読み、家事の手順を忘れる自分と、仕事に長時間没頭する自分の見方が変わった。弱点が消えたわけでも、自在に集中できるわけでもない。以前ほど自分全体を責めなくなった日々を綴る読後エッセイです。
アンデシュ・ハンセン(著) -
07文章のみがき方
文章のなかに人影が見える――『文章のみがき方』を読んで
内容は正しいのに、妙に偉そうな提案文。敬語を増やす前に、受け手の位置から文章を読み直した話。
辰濃和男(著) -
06仕事は99%気配り
気配りは苦手だ。それでも、飯も喉を通らない相手は放っておけない――『仕事は99%気配り』を読んで
Webサイトが崩れたという相談。予定を入れ替えて復旧し、すぐに連絡した。相手の不安を想像して動いた話。
川田修(著) -
05仕事するのにオフィスはいらない
オフィスはいらなくなった。でも、仕事の終わりもなくなった――『仕事するのにオフィスはいらない』を読んで
家族と並ぶ行列でも、スマホで仕事を確認してしまう。オフィスから自由になっても、仕事の終わりは作れなかった。
佐々木俊尚(著) -
04運
運は、あとから運だったと気づく――『運』を読んで
安田隆夫『運』を読んで、雑談や趣味があとから意味を持つことを考えます。海辺の打ち合わせで聞いたマラソンの話と、気持ちによって変わる目線。運をよくする決まった方法ではなく、日々の経験を振り返る文章です。
安田隆夫(著) -
03仕事は楽しいかね
暇だったから作ってみた。それが今も使われている――『仕事は楽しいかね?』を読んで
サービスの値上げを機に、必要な処理を1枚の紙へ。その日に作り始めた試作品が、社内の道具になった。
デイル・ドーテン(著) -
02行為のデザイン思考法
現実逃避ならぬ、常識逃避をしてみる――『行為のデザイン』思考法を読んで
村田智明『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』の読後エッセイ。使いにくい入力フォームへの違和感から、自分の常識を疑うことへ。具体的な事例の記憶より、自由に考えてよいという感覚が残った読書です。
村田智明(著) -
01考具
ふざけた案が、企画を明後日の方向へ連れていく――『考具』を読んで
『考具』を読んで考えた、ブレーンストーミングと自分の発想の仕方。大喜利のように出した案がサービス名になった経験から、判断を急がず、言葉の断片を捨てずに置くことを振り返ります。
加藤昌治(著)